経営コンサルティングの役割

20年ほど前と比較して、「経営コンサルティング」という言葉の認知度は加速しました。今となっては、そのような仕事を知らないという人はいないでしょう。

しかし、「その定義」となると多くの人の間で乖離があります。実際にはどのような乖離なのでしょうか。

 

認識1:専門知識を提供してくれる

認識2:経験値が高い人が対象会社(顧客)で働いてくれる

認識3:知見・頭脳(仮説立案等)を用いて、顧客の課題を解決する

認識4:専門知識を活用し、顧客の課題を解決する

認識5:顧問のように過去の経験・知識を用いて、アドバイスしてくれる

認識6:中小企業診断士、MBA等の有資格者がアドバイスしてくれる

 

その他にも認識はあり、すべてを挙げるとキリがありませんが、答えはどれになるでしょうか。辞書(デジタル大辞泉)には、コンサルティングとは下記のようなことが記載されています。

「専門家の立場から相談にのったり指導したりすること。また、企画・立案を手伝うこと。」

相談に乗ったり、指導することなども該当するようです。また、ウェキペディアなどを見ると、定義が非常に曖昧になっています。結果的には、どれも正解だと思われます。

 

私自身も経営者として経験しましたが、コンサルタントと名乗っていても、ご支援先(お客様)に対して、他人事のように接する企業(人)も多くいます。単なるサービス供給者かそうでないかということは、良く確認しておく必要があります。

 

当然のことながら、認識1から認識6までは、同じテーマであっても、サービスに対するコストが異なってきます。単なる知識提供やアドバイスのみだと安価になりますし、課題解決や、単純に働くということになるとコストは上がってきます。

 

ここでもう一度、「コンサルティングサービス」とは何か、ということを、弊社の場合も勿論、他社からご支援を受ける場合も、考えてみる必要があるかと思います。

他社の事例や知識だけだと、場合によっては、コストが高いと感じることもありますし、課題解決まで期待していると、他社の事例や知識のみだと、物足りなさを感じることもあります。

 

また、課題解決と働くということも異なってきます。契約の形態は様々ですが、課題解決はあくまでも、外部の立場でのサポートとなり、働くということは内部の立場からの支援になります。

 

働く方が当然、単純にかかっている時間が分かりやすいため(その企業にいる、もしくは就労を管理されているため)、コストは分かりやすいと思われます。課題解決の方は、売上等成果が明確である場合を除くと、コストが不明確である場合が少なくありません。

 

また、働いている方は、あくまでも「内部」になるため、権限等の制約がある程度はあるが、課題解決は、直接トップアプローチが出来る場合が多く、そういった意味では制約がない場合が多いです。さらに、「働く」場合は、それそのものが最終目標になってしまうこともあり、単なる人員補充や人員増加につながる恐れもあります。

 

この考え方は、システム導入やツールを導入する場合にも適用できます。導入することが目的のシステム導入会社等だと、それを使って改善するイメージから実際の運用までを、企業側で考える必要があります。そうでないと、システム導入側が、企業側の独自ルールに無理やり合そうとして、システム導入そのものが崩壊した例も多数あります。

一方で、業務効率改善や人材の評価・管理など、何かを実現するのかを、企業と導入者側ですり合わせをしている場合は、解決される課題が明確になります。

システム導入等においても、それぞれが何を求めるのかを明確にしておく必要があります。

 

つまり、企業側としては、何を提供されるのか、そのサービスを受ける目的は何かのマトリックスを整理し、それにあったサービス提供者を探す必要があります。

 

どのようなケースであれ、自社では達成が難しい、外部の力を借りる必要を感じたからこそ、依頼するのは間違いないと思いますが、コンサルタントをどのように使うか、何を期待しているのか、よく考えて依頼することをお勧めします。その次にコストの問題になるかと思います。

 

場合にもよりますが、さかえ経営は、一貫して、認識3もしくは認識4をコンサルティングだと考えてご支援をしてきました。「課題の発見」「課題を解決」ということを最優先に考えており、企業の業績向上が重要だと考えています。

しかしながら、単なる情報提供を求めている場合もありますので、ニーズを捉えて、臨機応変に対応させて頂いております。

 

弊社以外においても、コンサルティングサービスを受けている、受けようとしている企業は、もう一度、何を求めているのかということを再考して頂ければと思います。

 

 

 

 

2017年12月27日